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クラウドカメラの課題解決のためには

2018.09.20

コラム

クラウドカメラの課題解決のためには

 

クラウド上にデータを保存

クラウドカメラは、カメラで撮影した映像をレコーダーに保存していた従来型の監視カメラとは異なり、撮影した映像をクラウド上に保存するタイプの監視カメラです。

レコーダーやケーブルが必要なく、モニターもパソコンやスマートフォンなどのデバイスを使用できるためコストが低く、企業でも個人宅でも手軽に導入できる点がメリットです。

これまで導入したくてもコスト面でためらっていた人もクラウドカメラでその悩みは解決できます。

クラウドカメラの課題

クラウドカメラはクラウド上でデータを保存でき、遠隔操作で複数箇所の情報を一度に確認できる点が魅力です。しかし、24時間常にインターネット環境に接続しているクラウドカメラには課題もあります。

インターネット環境に常に接続するということは、それだけインターネットの脅威にさらされるということでもあります。では、インターネットの脅威にはどのようなものがあるのでしょうか。

ハッキング

インターネットの脅威としては、個人情報を盗んだりサイトを利用できない状態に追い込んだりするハッキングも大きな問題となっています。

ハッキングには本来のサイトの後ろに悪意あるサイトのページを重ねて表示させることでページにリンクさせ、個人情報を盗み取るクリックジャッキングや、サーバにあるフォルダの中身を盗み見る強制ブラウズといった手法もあります。

他にも、ブルートフォースアタックと言って、IDやパスワードをランダムで入力して不正ログインを試みるものもあります。簡単なログイン設定にしていたり、複数のサイトで同じパスワードを使い回したりしていると被害に遭うリスクが高まるでしょう。

マルウェア

マルウェアは悪意ある目的のために作られたもので、他人のコンピュータに入り込み悪さをします。

侵入されてしまうと大切なデータを改ざんされたり消されたり、盗撮などによって個人情報を漏洩されたり、プライバシーを盗み見られるという被害に遭ったりするリスクがあります。

マルウェアは、ウイルスやトロイの木馬、バックドアやワームなど、種類が多いですから、様々な方法で潜り込み、悪事を働く可能性があります。中には感染したことに気づきにくいマルウェアもありますから非常に厄介です。

パソコンが予期しない動作をしたり、送った覚えのないメールの送信歴があったりと、心当たりのないことが起きている場合にはマルウェアに感染している可能性を疑いましょう。

個人情報漏洩

クラウドカメラは便利で、導入するための準備も少なくてすむため、個人宅でも気軽に導入できる点がメリットです。しかしその一方、十分なセキュリティ対策をしないまま使用してしまうと、個人情報漏洩のリスクもあります。

たとえば、初期設定パスワードを変更することなくカメラを使用することで、外部から簡単にパスワードがバレてしまい、不正にネットワークに侵入される危険があります。

一度マルウェアに侵入されてしまうと、クラウドカメラの高画質な映像が仇となり、個人情報が盗み見られてしまう可能性があります。遠隔操作でカメラの向きを変えられ、使用者が意図しない場所を盗撮されることもありますし、映り込んだ書類などによって個人名などが外部に流失する可能性もあります。

過去には、盗まれた個人情報や画像を人質に、脅迫されるという事例もありますから、安易にクラウドカメラを導入すると危険もあることを理解しておきましょう。導入するのであれば、きちんと安全管理を行い、セキュリティ対策を万全にすることが大切です。

安全対策

このように、クラウド上で情報を管理するということはリスクもあります。そのリスクを少しでも減らすためには、同じIDやパスワードを複数のサイトで使い回さないことや、パスワードを安易なものにせず複雑化させ、推測されてにくくすることが大切です。

また、マルウェアの感染経路でもあるメールにも注意が必要です。宛先の分からないメールを開けたり、URLをクリックしたりすると感染するリスクが高いため避けましょう。

そして、セキュリティ対策を万全にしておくことも欠かせません。ソフトウェアやOSは常にアップデートをして最新の状態にしておく他、セキュリティ対策ソフトなどを入れてクラウドを外的から守る体制を整えておくことが重要です。

便利さだけでなく、そこに潜むリスクにも備えることで、クラウドカメラを安全に使用することができます。

AIカメラ総研 https://aicamera-soken.com/

(画像はpixabayより)

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