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個人情報が狙われる?クラウドカメラの安全対策

2018.09.19

コラム

個人情報が狙われる?クラウドカメラの安全対策

 

導入が広がるクラウドカメラ

監視カメラや防犯カメラというと、会社やコンビニなどで導入されているイメージが強いですが、今では個人宅などでも使用されています。

従来型の監視カメラとは違い、カメラとネット環境さえあれば比較的低コストで気軽に防犯対策できるようになった昨今、クラウド上に映像を保存するクラウドカメラが注目を集めています。

クラウドカメラは遠隔操作ができ、離れたところからでも複数の現場を監視できるため、工事現場など広い土地を見張りたい時に役立ちます。

また、オフィスの入退出管理や接客状況のチェック、社員教育やペットの見守りなど、その用途は多岐にわたります。特に個人宅で使う場合には、防犯対策としてはもちろんのこと、留守中のペットを見守る用途で導入する人もいます。

映像データはクラウド上に保存されるため、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスからいつでもアクセスでき、確認が簡単です。

映像もクリアで高画質なため、夜間の防犯対策にも有効ですが、クラウドカメラには危険も潜んでいます。

ネットの脅威にさらされる

クラウド上に映像を保存するクラウドカメラは、24時間インターネットにつながっています。そのため、常にネットの脅威にさらされているということにもなるのです。

マルウェアからの攻撃

インターネットにはスパイウェアやウイルスといった、様々な脅威が潜んでいます。これらの脅威をまとめてマルウェアといい、ウイルスやスパイウェアの他にも様々な種類の悪意ある攻撃を受ける可能性があります。

まず、マルウェアの種類についてご紹介します。マルウェアにはウイルスやワーム、トロイの木馬やスパイウェアなど様々な種類があります。

感染するとプログラムの動作が上手くいかなくなったり、侵入者によって本人が気づかない内に意図しない操作をされてしまったり、内部情報を勝手に送信されたりという脅威にさらされます。

マルウェア感染による事件も

過去には、マルウェアに感染したことによりプライベートをのぞかれたり、脅迫を受けたりしたケースもあります。

イギリスの事例では「BlackShades」というマルウェアに感染させ、知人女性のプライベートをのぞいた男性が逮捕されるという事件がありました。

「BlackShades」というマルウェアは感染に気づきにくく、被害者は知らない内にプライベートをのぞかれていたという事例です。

アメリカではハッキングによって女性たちのプライベート写真を撮影し、その写真によって脅迫するという事件も起こりました。個人情報の流出はインターネット環境では簡単に起こせますし、一度流出してしまうと取り消しができないため被害が大きくなります。

こうした事例から分かるように、マルウェアやハッキングはインターネット環境に接続するクラウドカメラ使用者にとって非常に大きな脅威となるといます。リスクや対策をしっかりと理解しておくことが重要です。

マルウェアに感染した兆候

気づきにくいタイプもあり発見が困難なマルウェアですが、いくつか感染の兆候はあります。乗っ取り被害に遭わないためにも、マルウェアに感染した時の兆候を知っておくことは大切です。

マルウェアに感染すると、勝手にプログラムが動いていることがあります。自分で把握していないプログラムが動いていたら、マルウェアへの感染を疑いましょう。

身の代金を請求されるランサムウェアの場合、感染すると操作できなくなり、支払いを促すようなポップアップが表示されます。感染してしまうとパソコンの操作やファイルへのアクセスができなくなる、非常に厄介な存在です。

また、マルウェアに感染することにより動きが重くなることがあります。タスクマネージャーを開いてアプリケーションの稼働状況を確認すれば、不審なアプリケーションが動いていないか確認することができます。

さらに、マルウェアに感染すると遠隔操作で予期しない操作をされてしまうことがあるため、メールの送信履歴などを確認し、予期しない動きをしていないか確認することも必要です。

感染経路を絶つことで安全に

このように、マルウェアは一度感染してしまうと被害が甚大です。何よりもまずは感染しないことが重要ですから、感染経路を知り、シャットアウトするよう安全対策を徹底しましょう。

マルウェアはメールを介して感染することが多いため、不審なメールを安易に開いたり、よく分からないままURLをクリックしたりしないようにしましょう。

また、ファイル共有ソフトによって感染するケースもあるため、便利なツールですが使用には注意が必要です。仕事などでも重宝するツールですが、相手が知っている人だからといって感染の危険がないわけではないので、危機管理意識を持って接することが大切です。

感染経路を自分で絶つ

このように、マルウェアに感染して個人情報が漏洩するリスクは計り知れませんし、感染経路は身近なところにたくさんあります。

自分の身は自分で守り、不用意に知らないメールを開いたり、信頼性のないサイトへ安易にアクセスしたりしないようにしましょう。

また、OSやソフトウェアのアップデートを頻繁に行い、常に最新の状態に保っておくことや、セキュリティ対策ソフトを入れておくことも有効な対策です。

一度感染すると甚大な被害を受けるマルウェアはネットの脅威です。クラウドカメラは便利だからこそ利用する場面も増えつつありますが、不正侵入などのリスクがあるということを理解しておきましょう。

AIカメラ総研 https://aicamera-soken.com/

(画像はpixabayより)

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