クラウドカメラを使用するなら、耐用年数を把握したい
クラウドカメラは基本的に24時間連続で撮影を続けていますが、クラウドカメラに限らず、多くの製品によって連続使用は過酷な使い方となるため、耐用年数の長さを事前に把握しておきたいところです。クラウドカメラを安心して使用するためにも、クラウドカメラの耐用年数について調べておきましょう。
クラウドカメラの耐用年数は、一般的には5年程度
クラウドカメラの一般的な耐用年数は、5年程度といわれています。このことは、クラウドカメラの長期保証が5年間に設定されていることからも理解できます。例えば、ネットワークカメラを製造・販売しているアクシスコミュニケーションズでは、3年間のハードウェア保証を提供しています。この条件でもサポートは充実しているといえますが、保証期間は延長が可能であり、保証期間は最長で5年間となっています。
参考:アクシスコミュニケーションズの延長保証
https://www.axis.com/
クラウドカメラを購入したらできる限り長く使用したいものですが、クラウドカメラの寿命が5年程度ということを知ると、案外寿命が短いと感じる人もいるのではないでしょうか。
クラウドカメラの寿命が5年程度にとどまっている理由としては、クラウドカメラ自体が精密な機器であること、また、24時間連続して使用されることが多いため、長期間にわたる使用に耐えにくいことがあげられます。
なお、クラウドカメラを、屋内などの劣化や故障が生じにくい環境で使用している場合は、5年を経過しても十分に使用できる場合があることも理解しておきましょう。
屋外で使用する場合、寿命はさらに短くなることも
また、クラウドカメラを屋外で使用する場合、寿命が5年よりも短くなる場合があります。その理由としては、クラウドカメラが天候の影響を直接的に受けやすいためです。晴れた日は直接紫外線にさらされるほか、夏場は直射日光が当たるために高温下で使用することになります。
さらに、屋外で使用すると雨風の影響を受けることになるため、クラウドカメラにとっては厳しい条件といえます。
そのため、屋外で使用しているクラウドカメラは、屋内で使用しているクラウドカメラと比較すると、寿命が短くなりやすいのです。屋内のクラウドカメラの寿命が5年程度である場合、屋外で使用するクラウドカメラの寿命は4年程度を見込んでおくと良いでしょう。
クラウドカメラの税法上の耐用年数は6年
参考として、税法上のクラウドカメラの耐用年数を調べてみると、6年と定められています。この年数もクラウドカメラの寿命の参考となります。なお、耐用年数表にはカメラの耐用年数は5年と記載されていますが、クラウドカメラはカメラ単独で使用するものではなく、ネットワーク用のカメラとインターネット環境、そして映像を保存するクラウドサーバーが一体となっていることから、「インターホン、放送用機器」に分類されるため、6年となっているのです。
耐用年数表を参照することで、ある設備や装置が何年程度使用できるか見当をつけることができます。
しかしながら、耐用年数表はあくまでも設備や装置の経費を計上する「減価償却」のために国税庁が定めたものであるため、クラウドカメラの寿命は必ずしも6年ではなく、使用方法によっては6年より長く使えたり、あるいは6年を経過しないうちに使えなくなってしまったりする場合があります。
クラウドカメラの耐用年数は5~6年程度といえますが、これは屋内で使用している場合の耐用年数ととらえ、屋外で使用する場合は、一般的な耐用年数よりも1~2年程度短くなることを考慮しておくと良いでしょう。
(画像は写真ACより)
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