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クラウドカメラの映像記録で必要な通信スピードはどれくらい?

2019.05.29

コラム

クラウドカメラの映像記録で必要な通信スピードはどれくらい?

撮影された映像のデータ量は意外と多い!
クラウドカメラは長時間にわたって映像を撮影しなければならないため、インターネットに常時接続している環境が必要となります。また、撮影された映像はデータ量が多いために、Wi-Fiを使用する場合は通信スピードが速いタイプのものを用意する必要があります。

クラウドカメラを利用する場合に必要な通信速度について調べてみましょう。

必要な通信速度は500Kbps~1Mbps
クラウドカメラを利用する場合、通信速度は上り500Kbps~1Mbps程度必要です。

通信速度を表現する場合、「下り」と「上り」という単語が入る場合がありますが、通信速度で「下り」という表現が入った場合は「データの受信」を指し、Webサイトを閲覧したり、動画を視聴したりする場合に用いられます。下りの通信速度が速いほどWebサイトや動画の視聴が快適になります。

逆に「上り」とは「データの送信」を指し、メールの投稿やSNSへの画像、あるいは動画を投稿する場合に用いられます。上りの通信速度が速いほど、画像や動画など、データ量の多いコンテンツをスピーディーに送信することができます。

クラウドカメラは、撮影したデータをクラウド上のサーバーに保存するために、撮影データを送信する形となります。そのため、クラウドカメラの通信速度は「上り」となっているのです。

ポケットワイファイでクラウドカメラは利用できる?
Wi-Fiといえばルーターの利用が一般的ですが、最近では回線工事が不要で場所を問わずに利用できる「ポケットワイファイ」の利用が広がっています。

そこで、ポケットワイファイでクラウドカメラが利用できるかどうかを確かめるために、ポケットワイファイの上りの通信速度を調べてみます。

常時接続できるポケットワイファイの料金プランとしては「WiMAX 2+」がありますが、WiMAX 2+の料金プランを利用できるデータ通信端末として「Speed Wi-Fi NEXT W-06」があります。同端末は上り最大75Mbpsとなります。

参考:au Speed Wi-Fi NEXT W06
https://www.au.com/

クラウドカメラを利用する場合の上りの通信速度は最大で1Mbps程度であることから、理論上、ポケットワイファイでクラウドカメラが利用できるといえます。

しかしながら、上記で示したデータ通信端末の通信速度はあくまでも最大速度であり、ポケットワイファイが受信する電波の状況は、同時に電波を利用している人が多かったり、建物内で電波が受信しにくかったりするなどして、常に変化していることが多いのです。

つまり、ポケットワイファイが受信する電波は不安定となる場合があるため、クラウドカメラの利用には適していないといえるのです。クラウドカメラを利用する場合は、インターネットの有線接続を利用して、安定的なインターネット環境を確保しておきましょう。

インターネット環境が不安定になるとどうなる?
クラウドカメラは、インターネット環境が安定的な条件で使用しますが、もし、インターネット環境が不安定になってしまうと、画質が低下して録画した映像が視聴しづらい状態になってしまったり、映像を録画できなくなったりすることがあります。

クラウドカメラは、モニターやレコーダーなどの周辺機器が不要であり、手軽に利用できる点がメリットですが、インターネット環境が整っていない条件で使用してしまうと、クラウドカメラ本来の役割を果たせなくなることがあるのです。

クラウドカメラを使用するにあたっては、インターネット環境は必要不可欠といえるので、安定したインターネット環境でクラウドカメラを利用しましょう。

(画像は写真ACより)

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