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Wi-Fiが遅くて映像が記録されない!そんなときの対策方法は?

2019.05.29

コラム

Wi-Fiが遅くて映像が記録されない!そんなときの対策方法は?

Wi-Fiは速度が低下することがある点がネック
クラウドカメラは、モニターやレコーダーを必要とせず、インターネット環境を活用して手軽に撮影できる点がメリットですが、通信でWi-Fiを利用している場合、速度が遅いことがあり、映像をうまく記録できないケースがあります。

そのような場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。映像をうまく記録する方法を調べてみましょう。

高速のWi-Fiルーターを利用する
クラウドカメラの映像をうまく記録するためには、高速のWi-Fiルーターを利用することです。

高速のWi-Fiルーターを選ぶ基準は、Wi-Fiの通信規格が5GHzのものを選ぶことです。5GHzを使用しているWi-Fi規格としては「11a」、「11n」、「11ac」がありますが、中でも、「11ac」のWi-Fi規格は通信速度が速いことが特徴です。

なお、最近のWi-Fiは「11ac」もしくは「11n」が主流であるため、最新のWi-Fiルーターを利用すれば、通信速度の条件は十分にクリアできるといえるでしょう。

また、ASCIIのサイトによると、11acで最大転送速度が866MbpsのWi-Fiルーターを使用した場合の通信速度は、機種によって差がありますが、おおよそ上り100Mbps前後となっています。

参考:ASCII.jp×デジタル
https://ascii.jp/elem/000/000/905/905515/index-5.html

クラウドカメラを利用する場合に必要な転送速度は上り500Kbps~1Mbps程度といわれていることから、Wi-Fiの通信規格が11acのルーターを利用すれば、クラウドカメラの利用には十分といえます。

解像度、フレームレートを調整して画質を下げる
また、Wi-Fiの通信速度が遅くて映像がうまく記録できない場合は、解像度、またはフレームレートを低く設定することによって、映像の画質を下げる方法があります。

解像度とは画像のきめ細かさを表すもので、解像度が大きくなるほど画像が精細なものとなります。また、フレームレートとは1秒間の映像に静止画がどのくらい利用されているかを数値で示したもので、フレームレートが大きくなるほど映像の動きがより滑らかとなります。

解像度とフレームレートが高い映像はデータ量が多くなるために、通信速度が遅いWi-Fiを利用していると画像が途切れてしまう場合がありますが、解像度とフレームレートを低く設定すれば、少ないデータ量であっても映像を表示することができます。

解像度を下げる場合は、標準解像度である480×320、または低解像度である320×240の画像に変えてみると良いでしょう。また、フレームレートは、防犯対策で利用するのであれば5fps程度でも十分となります。

ポケットWi-Fiの利用は控える
そのほか、気をつけておきたい点としては、ポケットWi-Fiの利用は控えることです。

ポケットWi-Fiを利用するメリットは回線工事が不要であること、そして場所を問わずに利用できることですが、ポケットWi-Fiのインターネット接続では無線を使用するため、有線でインターネット接続をしている場合と比較すると、インターネット環境が不安定になってしまうことがあります。

クラウドカメラは防犯対策などで利用するケースがあることから、撮影が途中で途切れないようにする必要がありますが、そのためには、安定的なインターネット環境が必須となります。

それを踏まえると、通信が不安定になる可能性があるポケットWi-Fiは、クラウドカメラでの利用は控えた方が良いでしょう。

クラウドカメラの映像を改善するためには、インターネット環境を改善するか、画像の質を下げるかのいずれかとなります。適切な方法を採用して、クラウドカメラでの撮影を円滑に行いましょう。

(画像は写真ACより)

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