オフラインになってしまうと録画が不可能に!
クラウドカメラはインターネットに常時接続している状態で使用しますが、電波の状態が不安定になったり、または無線Wi-Fiのルーターに不具合が生じてしまったりした場合に、クラウドカメラがオフラインになってしまうことがあります。オフラインの場合、クラウドカメラは録画できない状態となりますが、中にはオフラインの状態でも使用できるものもあります。オフラインでも使用できるクラウドカメラについて調べてみましょう。
SDカードを利用してオフラインでも録画
オフラインで使用できるクラウドカメラとしては、SDカードと併用して録画できるタイプのものがあります。例えば、新鋭株式会社が提供している「クラウド録画カメラ」は、クラウドでの録画が可能なだけでなく、クラウドと並行してSDカードに録画することが可能となっています。
同社のクラウドカメラの場合、SDカードは4GBから128GBまでのものが使用可能です。解像度が640×480、ビットレート768の条件である場合、4GBのSDカードを使用すると約16時間録画できるほか、128GBのSDカードを使用すれば、約528時間の録画ができます。
参考:新鋭株式会社 クラウド録画カメラ
https://secu.jp/pa/cloud.pdf
上記の製品の場合、4GBのSDカードを使用しても16時間録画できるため、バックアップ用としての機能を十分に果たしますが、128GBのSDカードを使用すれば528時間、すなわち22日間録画できるため、長期間にわたってネット環境が不具合となっていても、バックアップ用として十分に使用することが可能となっています。
SDカードの容量がいっぱいでも、上書き保存が可能
インターネット環境が利用できない場合、バックアップとしてSDカードを利用して録画する場合がありますが、インターネット環境の復旧に時間がかかる場合、SDカードへの録画ができなくなることも考えられます。そのような場合に備えるため、クラウドカメラとして利用するネットワークカメラの中には、SDカメラの容量がいっぱいになった場合に、古い録画データの上から上書き保存できるタイプのものもあります。
参考:Amazon SV3C 720P 防犯カメラ 屋外用
https://www.amazon.co.jp/
古い録画データの上から上書き保存できる仕組みであれば、クラウドカメラの仕組みと同じであるため、直近に撮影した映像はSDカードに保存されることになります。できるだけ画像を保存したい場合は、容量の大きいSDカードを使用しましょう。
クラウドカメラは「バックアップ」という考え方が重要
クラウドカメラは、インターネット環境を利用して24時間態勢で録画することができる点がメリットです。現在では、インターネット環境は常に利用できて当たり前のようにも感じられますが、何らかの事情によってインターネットが利用できなくなるケースも十分に考えられます。
そこで重要となるのが「バックアップ」という考え方です。インターネットが使用できなくなる状況をあらかじめ想定しておけば、メモリーやSDカードが利用できるネットワークカメラをおのずと用意するようになることでしょう。
インターネット環境を当たり前のように利用できているときほど、「バックアップはしなくても大丈夫だろう」と考えてしまいがちですが、むしろ、そのように考えているときほどインターネットが利用できない状況となり、クラウドカメラの利用に支障が出てしまうことがあり得るのです。
「備えあれば憂いなし」といわれています。クラウドカメラを利用する場合は、インターネット環境に依存しすぎるのではなく、オフラインの状況でもクラウドカメラが利用できる状態にしておくことが大切です。
(画像は写真ACより)
AIカメラ総研 https://aicamera-soken.com/