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クラウドカメラは『万引き』対策にも!

2018.08.20

コラム

クラウドカメラは『万引き』対策にも!

万引き~小売業の永遠の課題~
店舗規模の大小を問わず、小売業と万引きというのは永遠の課題です。お店側は、鍵つき陳列ケースなどに始まり、死角が生じないように商品陳列を工夫したり、防犯タグや防犯ミラー、そして防犯カメラを設置したり、次から次へと対策を打ちますが、それでも万引きはなくなりません。

最近では、認知症のお年寄りが万引きを繰り返す、外国人が組織的に「爆買い」ならぬ「爆盗」行為に及ぶという事例も増えているようです。

最も進化した監視カメラといえるクラウドカメラは、万引き防止にどのくらい効果があるのでしょうか。最新の応用事例を調べてみました。

窃盗行為とお店の対応
万引きという行為は、現行犯でないと捕まえるのが難しいといわれます。お店の人が店内で「万引き」の現場(商品を私物のバッグに入れたなど)を目撃したとしても、店内で声をかけると、「これからレジに行く」などの言い逃れをされてしまいます。

万引き犯として声をかけるには、その人物が店外へ出て明らかに立ち去ろうとするタイミングまで待つ必要があるのだそうです。防犯カメラに鮮明に万引きの現場が映っていたとしても同じです。

なくならない万引きに業を煮やした店側が、防犯カメラで捉えた映像を公開して物議をかもした事例がいくつかありましたが、名誉毀損や個人情報保護といった問題があり、店側が映像を公開するのは難しいところです。

クラウドカメラならではの使い方
一般的に、お店は、規模の大小にかかわらず、店内のレイアウトを変更することがあります。

従来の防犯カメラは、店内のレイアウトに合わせてできるだけ死角が生じないように設置されるので、お店のレイアウトが変更されると防犯効果は大きく下がります。レイアウト変更のたびに防犯カメラを動かし、ケーブルも引き直すというのはコスト的にも大変でした。

ところが、クラウドカメラで利用されるカメラは、小型でWi-Fiを内蔵し、バッテリーでも駆動できるものが多く使われます。店内レイアウトが変わっても、店舗スタッフ自らが、容易にカメラの設置場所を変更することができるようになったのです。

クラウドカメラとAI(人工知能)の組み合わせ
クラウドカメラがAIでパワーアップ
つい先ごろ、防犯カメラとAI、そしてクラウドを組み合わせた新しい万引き防止サービスが登場しました。

このサービスは、防犯カメラが捉えた店内顧客の行動を、内蔵されたAIが、通行の顧客の行動なのか、不審な行動(うろうろキョロキョロなど)なのかを判断します。

そして、万引きが疑われる場合にはクラウド経由で店舗スタッフのスマートフォンに店内の位置と画像を通知するというものです。通知を受けた店舗スタッフはその場所に急行し、疑わしい人物に声をかけることで、万引きを未然に防止するという仕組みです。

顔認証
AIが得意な分野に、顔認証というのがあります。防犯カメラで捉えた来店客の顔の情報を登録し、さらに、万引き前科のある人などを要注意人物として登録します。

すると、防犯カメラが店舗入り口で捉えた画像の中に要注意人物を認識すると、店舗スタッフに要注意人物が来店したことを通知するというサービスが始まっています。

ロボットの目になったクラウドカメラ
接客ができる人型のロボットが話題になりました。サービスの説明はもちろん、簡単な会話もこなします。移動もできるので様々な用途で活用されています。

もちろん目(カメラ)もついているので、顧客の顔や店舗内の状況も把握することができます。この「目」がクラウドカメラとして機能します。

ロボットが店内を文字通り「巡回」します。捉えた映像はクラウドに送られ、顔認証AIによって要注意人物であると判定されると店舗スタッフのスマートフォンに通知されるという仕組みです。

まとめ
以上見てきたように、クラウドカメラは従来の防犯カメラより万引きの抑止に効果的であるだけでなく、AIやロボットと組み合わせることによってさらに高い効果があるといえそうです。

AIカメラ総研 https://aicamera-soken.com/

(画像は写真ACより)

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