様々な形態があるクラウドカメラ。その1つであるドーム型クラウドカメラはどんな特徴があるのでしょうか。見ていきましょう。
ドーム型クラウドカメラとはその名の通り、半透明で半球状のドームの中にカメラが収められたタイプのクラウドカメラです。身近な場所でもよく見かけるタイプのカメラですが、どんなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
ドーム型クラウドカメラにはどんなメリットがあるのでしょうか。
最大のメリットとして、カメラが露出していないため景観を損ねにくい点が挙げられます。周囲の雰囲気に馴染みやすい外見をしているため、監視されているという緊張感・威圧感をあまり与えません。そのため、病院やマンションのエントランス、ホテルのロビーなどボックス型カメラが馴染みにくい場所に多く設置されています。
衝撃に強い点もメリットです。カメラを覆う外側のドームは強化プラスチック、本体は頑丈な金属等で作られている製品もあります。そのため、不審者がハンマー等で打撃を加える、またいたずらで投石されたとしても破壊される心配はあまりありません。
また、ドーム型クラウドカメラは防水・防塵機能も優れており、雨風にさらされる屋外にも安心して設置できます。
さらに、ドーム型クラウドカメラは死角が少ないというメリットもあります。ドーム型クラウドカメラの製品には、PTZ(パン・チルト・ズーム)機能を備えたものが多くなっており、1台カメラを設置するだけで広い範囲を監視することができます。
1台で広い範囲を監視できれば、その分設置するカメラの台数を減らせるため、コストの削減にも繋がります。
では、ドーム型クラウドカメラのデメリットはどんなものがあるのでしょう。
まず、他のタイプのカメラに比べて犯罪抑止効果が期待できない点があります。他のタイプのカメラに比べて、監視しているという緊張感・威圧感を与えにくいため、防犯カメラが設置されていないと判断した不審者が犯罪行為におよぶ可能性があります。
また、ボックス型カメラに比べて小型のカメラを搭載しているため、録画画質が落ちてしまう点もデメリットです。
長年の使用や設置場所の環境によっては、ドーム内に塵やゴミ、虫などが入り込んでしまい、録画がうまく行えなくなる場合があります。ドームを取り外して定期的に洗浄し、常に鮮明な映像を録画できるようにしましょう。
それでは、ドーム型クラウドカメラはどのような場所に設置されているのでしょうか。
前述のように、病院やマンションのエントランス、ホテルのロビーなどには多くのドーム型クラウドカメラが設置されています。入居者やお客様に監視されているという心理的負担を与えにくいためです。
会社のオフィスなどにも多く設置されています。ドーム型クラウドカメラなら1台で広い範囲を監視できるため、オフィスなどの室内の監視にはもってこいです。
最近は一般家庭でもドーム型クラウドカメラの設置が増えています。一般家庭にも馴染みやすい見た目で防水・防塵機能も優れているため、屋内・屋外問わず設置し、防犯目的に利用することができます。
このような特徴をもっているドーム型クラウドカメラ。その特徴を活かせる場所に設置して防犯効果を高めましょう。
(画像はmorguefileより)
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