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ベストなカメラを選ぶ!ボックス型クラウドカメラの長所・短所

2018.06.08

コラム

ベストなカメラを選ぶ!ボックス型クラウドカメラの長所・短所

カメラを設置したいけれど結局どれがいいの?
近年、さまざまなシーンでカメラニーズが高まっています。店舗・商業施設や共同住宅、駐車場などでの防犯カメラはもちろん、農地や工場、作業現場の様子を遠隔地から確認、最適な運用を図るための監視カメラ、河川などの状況をリアルタイムでチェックする防災向けのカメラに、人の流れを分析することを目的としたマーケティング用のカメラなど、その用途は多彩で今後もさらに広がりをみせていくと考えられます。

法人や自治体だけでなく、個人でもホームセキュリティや子ども・高齢者・ペットの見守りなどで、防犯・監視カメラを導入したいケースは多いでしょう。私たちの安全で快適な暮らしは、カメラによって支えられていく時代といっても過言ではありません。

かつては高額でシステム構築にかかる時間や手間も膨大、導入後の運用においても多額のコストがかかるなど、利用ハードルが高かった防犯・監視カメラですが、昨今はクラウドカメラの登場により、そうした問題もほぼ解消され、さらに普及が後押しされるようになっています。

実際に、これまでは導入を諦めていたけれど、これから利活用を始めようと本格的に検討を始められている方も多いのではないでしょうか。しかし、こうした利便性の高まりとニーズの増大を受け、市場も充実化してきましたが、それだけ選択肢が増えたことで最適なカメラを選びづらいといった新たな悩みも生まれています。

そこで今回は、これから導入・活用したい、さらに増設したいといった方のため、カメラ選びにスポットを当てた解説をお届けしましょう。

一般的なボックス型の強み
クラウドカメラは、かつてのアナログカメラのように、映像データを保存するための専用装置や記録媒体を別に用意する必要がなく、設置現場にモニタリングルームを確保する必要もありません。カメラでとらえた映像のデータは、インターネット上のサーバーで保管するものとなり、カメラとオンライン環境さえあれば、すぐに導入できます。

映像のモニタリングは、手持ちのPCやスマートフォンなどを通じてクラウドにアクセスすることで可能となるため、時間や場所を問わず、いつでも簡単に行えます。クラウドサービスとなるため、常に最新のサービス設計で利用でき、メンテナンスの手間も不要、故障や災害などによるデータ逸失のリスクもきわめて低く、安定した運用が低コストで叶うというメリットもあります。

複数のカメラによる映像データを一括管理することも容易で、増設など柔軟なシステム構築が可能な点も魅力でしょう。対応カメラも幅広く、マルチベンダーで任意のものを選択できるサービスも増えてきました。

対応カメラが幅広く設定されているなら、より導入先や用途に適したカメラを選択することが、運用を最適化する上で重要になります。一口にカメラといってもさまざまな形態のものがあり、ドーム型やボックス型、バレット型、PTZ型、カード型など、とくに初めて導入される方にとっては違いが分かりにくいかと思われます。

まず今回は、最も街中などで目にする一般的なボックス型の特色をご紹介します。その名の通り、四角い箱形をしたボックス型カメラは、コンビニエンスストアや金融機関、ビルなどでよく設置されており、誰もがまず監視カメラといってイメージするタイプのものになります。

このボックス型が他に比べて優っている点は、その形状からはっきり監視されていると分かるため、犯罪抑止効果が高く見込めることにあります。設置先の施設やエリア全体に防犯体制がしっかり整備されていることをアピールでき、利用者に安心感や信頼感を与えることもできるでしょう。

レンズが別売りや交換式となっているものが多く、設置場所やニーズに合ったものを自由に選択できるメリットもあります。焦点距離を自在に変えられるバリフォーカルレンズや、低照度下での撮影に対応する可視光線除去フィルターを搭載したナイトモードタイプのレンズなど、さまざまなタイプがあります。

レジの手元など細部まで鮮明に映したい場合は、ズームレンズを選択すると、同じ画質・解像度のカメラでもより良い画質のデータを得ることができます。高機能なものを求めれば、それだけ価格が高くなりがちですが、交換式ですから、まずカメラ本体の設置・導入を行った後、必要に応じてレンズのみを取り替えることも容易です。視野角や被写体までの距離を考慮しながら、選ぶと良いですね。

複数台の組み合わせ導入でセットするレンズを使い分けたり、夜間の監視が必要な場所に付け替えるため、カメラ本体は既存のものを活かしながらレンズのみ交換したりと、コスト低減の工夫も可能でしょう。

ボックス型の注意点
ボックス型を設置する場合は、ある程度高い位置からぶら下げるようにし、全体を広範囲に見渡せるよう留意するのがポイントです。設置後の撮影視野は基本的に固定されますから、きちんと対象がとらえられているか確認しましょう。

ドーム型などに比べ、やや監視範囲が狭くなりがちで、死角を作ってしまいやすいデメリットがありますから、目が届きにくい場所の監視などでは、複数台で構成するとより安心です。

はっきりカメラと分かる見た目で犯罪の未然抑止効果が高い分、プライバシー性の高いエリアへの導入には向きません。このカメラによる視線を感じやすいという特色は、導入検討場所によってメリットにもデメリットにもなるでしょう。

幅広い場所に設置可能なボックス型ですが、屋外など雨風にさらされる環境へ取り付けたい場合は、ハウジングという防水防塵用の専用ケースを用い、これに格納して設置します。取り付け用の金具であるブラケットなども、設置場所とカメラの対応を確認しながら、適したものを用意する必要があります。

なお、レンズやハウジングなどを場に応じて選ぶより、組み込まれたものを手軽に利用したいならば、バレット型を検討してもよいでしょう。

いかがでしたか。今回はボックス型クラウドカメラの特色から、最適なカメラについて考えてきました。カメラタイプにより、それぞれメリット・デメリットが異なりますから、防犯・監視のニーズに合わせ、賢く選択して活用してください。

(画像は写真素材 足成より)

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