最近では、防犯カメラとして「クラウドカメラ」の導入が進んでいます。クラウドカメラは、使い勝手の良さが受け入れられていますが、クラウドカメラを導入する理由の一つとして、メンテナンス不要な点があげられます。
従来型の防犯カメラは、さまざまな機器を使用することもあり、メンテナンスが不可欠となっています。それでは、なぜクラウドカメラはメンテナンスが不要なのでしょうか。その理由について詳しくみていくことにしましょう。
クラウドカメラの特徴について簡単に説明すると、システムにインターネットを活用しており、クラウドカメラに録画された画像は、インターネットのサーバー上に保存される仕組みであることです。
従来型の防犯カメラの場合、画像を録画するためのレコーダーや、画像を閲覧するためのモニターが必要となりますが、これらの機器は、ケーブルで接続しなければなりません。
その点、クラウドカメラはインターネットを活用するため、レコーダーやモニターは不要となります。また、画像を閲覧する場合は、パソコンまたはスマートフォンを利用するため、ケーブルによる配線も不要です。
インターネット環境が整備されていれば、場所を問わずに利用できるのが、クラウドカメラのメリットと言えます。
クラウドカメラは、周辺機器が不要となっていますが、このことは、見方を変えれば、メンテナンスが不要ということにもつながります。
従来型の防犯カメラの場合は、防犯カメラ本体のほかにも、レコーダーやモニター、配線のメンテナンスを行い、防犯カメラの周辺機器全てが正常に作動し、画像の撮影や画像の保存が順調に行われているか、という点をチェックする必要があります。
しかし、クラウドカメラの場合は、レコーダーやモニターが不要であり、システムそのものがシンプルであることから、基本的にメンテナンスを行う必要がないのです。
また、従来型の防犯カメラで、特にメンテナンスのコストがかかりやすいのはレコーダーです。
防犯カメラを録画するレコーダーは、一般的にはハードディスクドライブ(HDD)が用いられていますが、防犯カメラのレコーダーは、画像を録画するために連続使用することから、レコーダーの内部にあるHDDが比較的早い段階で寿命となりやすいのです。
HDDの寿命は、一般的には5年程度とされていますが、使用状況によっては、3年程度で寿命となってしまう場合もあります。仮に、数年に一度のペースでレコーダーを交換すれば、メンテナンスコストが負担になってしまうことでしょう。
その点、クラウドカメラの場合は、画像を録画する場合にレコーダーを使用しないことから、レコーダーのメンテナンスコストがかからないことになります。
クラウドカメラは、メンテナンスが不要であることが分かりましたが、使用する機器がカメラのみであるために、故障の心配が少ない点もメリットとなります。
例えば、従来型の防犯カメラの場合、HDDを使用しているレコーダーが故障することもありえます。もし、レコーダーが故障すれば録画ができなくなるため、故障中の防犯体制に不備が生じてしまいます。
その点、クラウドカメラは周辺機器がないため、カメラが故障しない限り使用できることから、防犯カメラと比べると故障の心配が少ないと言えます。
クラウドカメラは、システムそのものがシンプルな構成であることから、メンテナンスの手間やコストがかかりにくい点がメリットです。クラウドカメラを実際に利用し、使い勝手の良さを体感してみましょう。
(画像は写真ACより)
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