クラウドカメラのメリットとしては、インターネット環境があれば場所を問わずに利用できること、防犯カメラのようにさまざまな周辺機器を必要としないこと、メンテナンス費用を抑えられることなどがあります。
クラウドカメラの機能には多くのメリットがあることから、最近では広く利用されるようになってきましたが、それでは、クラウドカメラを利用する場合、どのようなデメリットが考えられるでしょうか。クラウドカメラのデメリットについても理解しておきましょう。
クラウドカメラのメリットは、インターネットを利用することで、システムの構築を最小限にとどめられることですが、インターネットを利用することがデメリットにつながるケースもあり得ます。
それは、録画した画像がインターネット上から流出するリスクがある点です。
一般的には、クラウドカメラで撮影した画像をインターネット上のサーバーに送る場合、撮影データを暗号化した上で転送します。
しかし、撮影データが暗号化されていない場合、または、暗号化されたとしていても、暗号化の水準が低い場合は、撮影データが第三者に閲覧されてしまうことも十分にあり得るのです。
クラウドカメラのサービスを利用する場合は、セキュリティレベルが高いサービスを利用しましょう。
クラウドカメラの画像を閲覧する場合は、アカウントからパスワードを入力しますが、万が一、パスワードが流出してしまった場合、画像の流出につながってしまうことも考えられます。
インターネット上でさまざまなサービスを利用する場合、パスワードを入力した上で利用することが多いですが、中には、それぞれのサービスにパスワードを設定するのが面倒に感じ、異なるサービスで同じパスワードを使用しているケースがみられます。
同じパスワードを使い回していれば、サービスごとに異なるそれぞれのパスワードを覚えておく必要がありませんが、逆の見方をすれば、パスワードが知られてしまった場合に、ログインされてしまうこともあり得ます。
基本的に、インターネット上のサービスでパスワードを利用する場合は、異なるパスワードを利用しましょう。パスワードの管理のように、自分でできる管理は自己責任で行う、という考え方も大切です。
また、クラウドカメラは、撮影した画像データを動画としてサーバーに転送しなければならないため、高速のネット回線を利用する必要があります。
クラウドカメラのサービスを利用する場合は、目安として、上りで500Kbpsから1Mbpsの転送量が必要となりますが、画像を安定化させるためには、1Mbpsの転送量が欲しいところです。
現在では、インターネットの常時接続が一般化していますが、低速の回線を利用している場合は、クラウドカメラのサービスが利用できない場合があるので注意が必要です。
クラウドカメラのメリットは、レコーダーやモニターなどの周辺機器を使用しないため、メンテナンス費用がかからない点ですが、その反面、インターネット上のサーバーに画像を一定期間保存しなければならないため、毎月の利用料金がかかります。
毎月の利用料金がかかることは、見方によってはデメリットとなります。
しかし、利用料金は、画像の保存期間や画質によって異なること、そして、割安なプランを利用すれば、従来型の防犯カメラのメンテナンス費用よりもコストを抑えやすくなります。
画質にこだわるのか、それとも画像の保存期間にこだわるのか、というように、利用状況に応じた料金プランを選ぶと良いでしょう。
クラウドカメラのデメリットについてみてきましたが、デメリットをあらかじめ理解しておくことで、より適切に利用できることでしょう。口コミで広がりつつあるクラウドカメラを、賢く使いこなしたいですね。
(画像は写真ACより)
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