画期的な監視カメラ
クラウドカメラは、防犯カメラや監視カメラの新たな可能性を開拓するカメラとして注目されています。従来型の監視カメラでは撮影した映像を確認するために、レコーダーやモニターを用意する必要がありました。しかしこの方法では、レコーダーを壊されたり持ち去られたりした場合、せっかく撮影した映像の確認ができません。また、レコーダーに保存した映像をチェックするためには、別途モニターを準備する必要があり、コストや手間といった面でハードルが高くなっていました。
そういった意味で、クラウド上にデータを保存するクラウドカメラは画期的な防犯カメラと言えます。レコーダーやモニターを設置する必要がない分コスト削減につながりますし、万が一の時にもデータを安全に守ることができます。
そんなクラウドカメラは近年注目を浴び、導入コストが低いこともあって様々な場面で導入されつつあります。では、クラウドカメラの導入事例を、効果も含めてご紹介します。
トラブルの防止
スーパーやメガネ、洋服などの小売店への導入事例では、レジ付近にカメラを設置することで金銭トラブルの防止に努めたり、万引き防止に役立てたり、接客態度の改善などに役立てることができます。映像は離れたところから遠隔でチェックできるため、無駄な動きや仕事を減らしたり、従業員同時、顧客とのトラブルなどの一部始終をチェックしたりするためにも役立ちます。
万引き対策
また、アウトドア店で導入した事例では、万引きの瞬間をクラウドカメラで捉え、現場を取り押さえるとともに映像の提出で犯人の逮捕につながったという実績もあります。まさに、遠隔操作で映像をチェックでき、録画もできるクラウドカメラの強みが遺憾なく発揮されたと言えるでしょう。万引きというのは現場を押さえないと意味がありませんし、不鮮明な画像だけでは犯人の特定が難しいものです。
しかしクラウドカメラはクリアな映像で犯人の姿や犯行の様子をしっかり映し出すとともに、映像になってもクリアさを失わないため、犯行の瞬間だけでなく前後を含めた一連の流れを映像で確認できる点も強みです。
複数店舗を同時にチェック
飲食店の場合、店舗の空き具合を同時にチェックできるため、予約が入った時に店舗状況を見て即座に案内ができるというメリットもあります。いちいち店舗に電話連絡をし空き具合を確認する必要がないため、スムーズに集客することができます。無人フロントでも活用
無人フロントを導入しているホテルでは、クラウドカメラでフロントの様子をチェックすることで、困っている顧客にすばやく対応できるようになりました。また、ホテルの様子を本部からでも常にチェックできるため、運営状況をこまめに確認することにも役立ちます。
コミュニケーションミスの振り返りにも
iPhoneの修理サービスを請け負う会社では、修理を行う際に起こりうる、顧客との認識のズレを後から確認するために導入しています。修理をする上で、認識違いによってトラブルが発生した際、クラウドカメラの映像を確認することでやりとりを確認できます。具体的に問題のあったやりとり箇所が分かるため、原因調査が行いやすく、再発防止策もとりやすいという効果があります。
クリアな映像と音声が強み
クラウドカメラを導入するメリットは、画像が従来型の監視カメラよりも鮮明であること、そして音声がクリアであることです。せっかく映像を保存していても肝心のところが不鮮明であったり、不明瞭だったりする音声ではトラブル発生時に困ります。よりクリアな映像と音声で録画できるクラウドカメラなら、トラブル発生時にも犯人の姿をはっきりと映し出したり、何が原因でトラブルが起きたのかなど、コミュニケーションや接客態度、勤務態度なども含めてチェックしたりできるため、従業員の教育にも大いに役立つと言えます。
このように、クラウドカメラは様々な場面で活躍しています。もはや防犯カメラ以上の役割を担う、まったく新しいツールと言えるでしょう。
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(画像はpixabayより)