クラウドカメラの映像はリアルタイム?それともタイムラグが生じる?|AI・クラウドカメラのことならAIカメラ総研

TOP  コラム  クラウドカメラの映像はリアルタイム?それともタイムラグが生じる?

クラウドカメラの映像はリアルタイム?それともタイムラグが生じる?

2019.06.27

コラム

クラウドカメラの映像はリアルタイム?それともタイムラグが生じる?

リアルタイムかタイムラグかは、利用前に確認したい
クラウドカメラを設置すると、撮影された映像をスマホやパソコンなどで視聴することができますが、映像を視聴していると、映像がリアルタイムであるかどうかが気になるのではないでしょうか。

クラウドカメラの映像はリアルタイムなのでしょうか。それともタイムラグが発生しているのでしょうか。実際に調べてみましょう。

クラウドカメラは数秒~数十秒程度のタイムラグが発生
IT系を中心として多様なジャンルを取り扱うニュースサイトの「GIGAZINE(ギガジン)」は、ワイヤレスタイプの防犯カメラ「Arlo Pro2」のレビューを掲載しています。

参考:GIGAZINE 
超鮮明な映像&連携機能でおうちをモニタリングして警報で不審者撃退まで可能なフルワイヤレスの防犯カメラ「Arlo Pro2」レビュー
https://gigazine.net/news/20181208-netgear-arlo-pro-2/

上記記事に関連して、同サイトでは同製品のタイムラグの状況を動画サイトのYouTubeにアップしています。
https://www.youtube.com/watch?v=bJ8mzgh5w5E

実際に動画を参照してみると、カメラで撮影された内容が実際に画面に反映されるまで、3秒程度のタイムラグが発生していることが分かります。

なお、クラウドカメラの種類によっては、タイムラグが数秒程度にとどまらず、10秒から20秒程度に拡大する場合もあります。

クラウドカメラを防犯用などで利用する場合、ある程度のタイムラグであれば利用においては問題がないといえますが、クラウドカメラは、原則としてリアルタイムの映像を視聴できないことを前提として利用すると良いでしょう。

クラウドカメラは、なぜタイムラグが発生する?
それでは、なぜクラウドカメラにタイムラグが発生するのでしょうか。その理由としては、映像データの圧縮が関係しています。

クラウドカメラで撮影された映像は、高画質である場合や1秒あたりの映像のコマ数を示すフレームレートの数値が大きくなるほど、そのデータ量は大きくなります。

データ量の大きな映像をそのままアップロードしてしまうと、映像を視聴する側ではデータ受信に時間がかかることがあり、結果として映像の視聴にタイムラグが発生してしまうことがあります。

そのような状況を防ぐために映像データを圧縮し、送信するデータを少なくした上でアップロードしますが、撮影した映像データを圧縮する作業にある程度の時間がかかること、そして、圧縮されたデータを解凍する場合にもある程度の時間がかかるため、結果として映像にタイムラグが発生することになるのです。

なお、最近のクラウドカメラは、データの圧縮・解凍作業がスピーディーに行われるようになっており、映像のタイムラグは比較的短めとなっています。

条件によっては、さらにタイムラグが拡大することも
ただし、条件によってはクラウドカメラのタイムラグが拡大することがあります。

例えば、ネットの通信速度が遅い場合や、映像が高画質・高フレームレートである場合などです。

ネットの通信速度が遅ければ、映像データの圧縮処理を行っても、データ送信に時間がかかってしまうため、結果的に遅延が発生することになります。

また、映像が高画質、高フレームレートである場合は、映像データを圧縮しても送信データがさほど小さくならず、送信に時間がかかるためタイムラグが生じてしまいます。

映像のタイムラグを発生させないためには、ネットの通信環境を良好な状態にしておくことや、画質をある程度低くしておくことが効果的といえます。

クラウドカメラを利用する場合、実際に撮影している状況と画面上の映像には数秒程度、場合によっては数十用程度のタイムラグが発生することをあらかじめ理解しておきましょう。

(画像は写真ACより)

AIカメラ総研 https://aicamera-soken.com/

イベント・セミナー

主席研究員

AIカメラのことならお気軽にご相談ください!