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クラウドカメラはリアルタイムで鮮明に見られるの?

2018.10.22

コラム

クラウドカメラはリアルタイムで鮮明に見られるの?

クラウドカメラは良いことずくめ?
監視用のカメラとしてクラウドカメラが普及してきました。録画機器がいらない、スマホからも映像が確認できる、コストが安いなど、いろいろメリットがあるといわれています。

では、デメリットはないのでしょうか。特に、インターネットというインフラは、映像という大量データの伝送に耐えられるのだろうか、つまり、リアルタイムというけれどタイムラグはないのだろうか、また、映像はどのくらい鮮明なのだろうかといった疑問です。

今回は、この辺りについて調べてみました。

クラウドカメラは本当にリアルタイム映像を見られるの?
クラウドカメラの仕組みは、カメラで捉えた映像をデジタル化してネットワーク回線(有線または無線)を介してインターネット内の録画機器に保存するというものです。

ライブ映像を見るには、録画機器とは別に、映像を配信サーバーに送り、外部からは、配信サーバーにアクセスすることで、ライブ映像を見ることができる、という仕組みです。最も有名な配信サーバーはYouTubeでしょう。

さて、カメラで映像を撮ってからスマホなどで見るまでにかかる時間について考えてみます。

まず、監視対象を遠くから望遠鏡で眺めることを想定してみましょう。この場合、映像はダイレクトに光速で伝わりますから、遅延は限りなくゼロです。

次に、同じ監視対象をクラウドカメラで撮影して、望遠鏡のある場所で、スマホを用いて映像を見たらどうでしょう。おそらく十秒から数十秒の遅れがあるのではないでしょうか。

クラウドカメラに限らず、インターネットを介してのライブ映像配信(ストリーミング配信といいます)ではこのくらいの遅延が生じます。

なぜ、このようなことが起きるのかを、かいつまんで説明しましょう。

カメラが捉えた映像は、まずカメラ内でデジタルデータに変換されます。次に、効率良く伝送するために圧縮処理が行われます。これをエンコードといいます。こうした処理にはわずかながら時間を要します。

次に、圧縮されたデータは、通信回線(有線または無線)を通ってインターネットに入り、いくつもの機器を経由して(ここでも遅延が生じます)配信サーバーに届きます。

配信サーバーでは、届いた映像データを圧縮された状態から元に戻して(これをデコードといいます)映像データとして一旦保存します。

外部からこの配信サーバーにアクセスすると、保存されたての映像を見ることができる、という仕組みです。遅延時間の合計が十秒から数十秒ということになるのです。

一般的に、リアルタイム性が重視されるビデオチャットやネットゲームなど以外ではこのくらいの遅延は問題にならないといわれています。現在では、低遅延化の技術も進んでおり、数秒くらいまで短縮されているようです。

クラウドカメラの映像はどれほど鮮明なの?
ひと昔前の監視カメラの画質は、アナログテレビと同じVGA(640×480)つまり、約30万画素でした。現在では、ハイビジョンの1280×720(約100万画素)やフルハイビジョンの1920×1080(約200万画素)が主流になっています。

さらに、4K(フルハイビジョンの4倍の解像度)のカメラが製品として登場しており、次は8Kです。カメラの映像はますます高画質化しきれいになっていくのは間違いありません。

通信回線
映像が高画質化するとデータもどんどん大きくなるので、大量データを高速で伝送する通信回線も必須です。現在の携帯回線は4Gですが、もうすぐ5Gのサービスが始まろうとしています。

まとめ
現在のクラウドカメラがどのくらいリアルタイムなのか、どのくらい鮮明なのかということをご理解いただけたでしょうか。

映像の遅延、鮮明さについては、クラウドカメラサービス会社に相談してみると良いでしょう。きっと、満足の行くソリューションを提案してくれることでしょう。

AIカメラ総研 https://aicamera-soken.com/

(画像は写真ACより)

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