インターネットを介してどこにいても撮影中の映像を見ることができるネットワークカメラは、個人でも利用が増えてきました。さらに、ライブ映像を見るだけでなく、クラウド上のストレージに映像を保存しておけるクラウドカメラの価格も、個人で手が届くようになりました。
とはいえ、クラウドカメラを使うにはいったいどのくらいの費用がかかるのでしょうか。クラウドカメラと言っても、おもちゃのような製品から、AIで同時に何十人もの顔認証までこなす超ハイエンドシステムまで価格もピンキリのようです。
アイデア次第でいろいろな利用が可能なクラウドカメラについて、個人でクラウドカメラを利用する場合の価格の目安を調べてみました。
なお、以下にご紹介した価格は、2018年9月29日時点のものです。
Amazon.co.jpで「クラウド監視カメラ」で検索してみた結果は以下の通りとなりました。
最安値の製品は2,227円でした。直径9.2cm、高さ6.4cm小型サイズで、解像度1080Pの映像を撮影できます。
最高値の製品は、130,100円でした。解像度1080Pに加え、光学20倍ズーム、高機能赤外線暗視技術、屋外防水防塵対応、さらに、遠隔監視対応で動体検知機能付きというスグレモノです。
もちろん、両方共、撮影した映像はクラウド上に保存可能です。
価格の分布はどうでしょう。Amazon.co.jpで同じ検索キーワードを用い、価格レンジ別に検索した結果です。
1,500円以上10,000円未満は124件、10,000円以上50,000円未満は84件、50,000円以上100,000円未満は10件、100,000円以上は4件、という結果になりました。
これから言えるのは、Amazon.co.jpで購入できる「クラウド監視カメラ」のおおよそ94%は50,000円未満だということです。
業務でクラウドカメラを利用する場合は、おそらく専門の業者に発注することでしょうから、個人がクラウドカメラを利用する場合は、高くても50,000円出せば買うことができると言えそうです。平均値ではありませんが、一応の目安になるのではないでしょうか。
別のサイトではどういう結果が出るでしょうか。次に、価格.comのカテゴリ検索で、「ネットワークカメラ・防犯カメラ」を見てみました。検索数は572製品でした。
クラウド保存ができる(または無線LAN機能が備わっている)最安値の製品は、¥4,549円でした。カメラの性能は200万画素で、汎用のクラウドストレージに映像を保存することができます。
最高値の製品はなんと3,140,000円でした。超高感度35mmフルサイズセンサーが搭載されていて、夜でも昼間のようなカラー画像を得ることができます。また、あらかじめ設定したエリアに人などが侵入したことを検知するなどのインテリジェント機能が搭載されています。
クラウドカメラという触れ込みではありませんが、ネットワークに接続できるので、知識のある人ならクラウドに画像を保存することも可能でしょう。
価格分布は、1,000円以上10,000円未満は24件、10,000円以上50,000円未満は213件、50,000円以上100,000円未満は138件、100,000円以上は197件、という結果になりました。
50,000円未満の比率が約41%という低い数字になりましたが、このサイトでは業務用の高額製品が多数ラインアップされているためと考えられます。
ここ数年、コンピュータを応用した様々なサービスがクラウド化することによって劇的に価格が下がりました。
サーバー、バックアップ、アプリケーション、ストレージなど様々なサービスがスケーラブルで、かつ低価格で利用できるようになりました。監視カメラの分野もその一つと言えるでしょう。
数万円で構築できるクラウドカメラの環境ですが、あなたならどう使いますか?
AIカメラ総研 https://aicamera-soken.com/
(画像は足成より)