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クラウドカメラでプライバシー侵害のリスク?

2018.09.04

コラム

クラウドカメラでプライバシー侵害のリスク?

 

手軽に導入できる監視カメラ

クラウドカメラは、従来型の監視カメラとは違い、カメラ本体とインターネット環境、映像を確認するパソコンやスマートフォンがあれば手軽に導入することができます。

従来型の監視カメラでは必要だったレコーダーやケーブル、映像を核にするためのモニターやモニタールームが不要となるため、導入コストが軽減できることが大きな特徴で、不法侵入などによって映像データが失われるリスクもありません。

データはインターネットを介してクラウド上に保存されるため、カメラを壊れても、直前までの映像はクラウド上に残り、必要な映像データにアクセスすることが可能です。

そのため、企業だけでなく個人的な防犯対策としても利用するケースが増えています。自宅のセキュリティ対策やペットの見守りなど、用途も様々ですが、手軽であるが故に危険もあります。

カメラの乗っ取り被害

クラウドカメラのようにインターネット環境に接続することで映像データを保存するカメラをウェブカメラと言いますが、インターネットを介するということは、ネットの脅威にさらされることにもなります。

たとえば、初期パスワードのままで使用していると、悪意ある第三者によって簡単にパスワードを見破られ、カメラに不法侵入されることにつながります。

クラウドカメラは遠隔操作できることもメリットのひとつですが、そのメリットが仇になり、知らないうちにプライベートを覗かれてしまうリスクがあるのです。

遠隔操作でカメラを操作され、角度を変えられてしまえば、本来ならば見られることのない範囲を監視されることになり、プライベート情報が漏れてしまうことになります。

マルウェアへの感染

また、パスワード以外にもマルウェアに感染することでプライベートが筒抜けになる可能性もあります。マルウェアというのは悪意ある目的のために作られたもので、スパイウェアやウイルス、トロイの木馬などがこれに当たります。

マルウェアに感染すると情報が漏洩したり、カメラを勝手に操作されてプライベートを覗かれたり、他人ヘの攻撃の踏み台にされたりと様々な被害に遭うリスクがあります。

過去には、知人のウェブカメラにマルウェアを使って不正に侵入し、長年にわたって私生活を盗撮されるという被害も報告されています。

マルウェアの種類

マルウェアには、ウイルスやワーム、トロイの木馬やスパイウェア、バックドアなど様々な種類があります。

ウイルスは耳にしたことのある人も多いでしょうが、プログラムの動作を妨げたり、感染させたコンピュータに対して有害な作用を及ぼしたりします。ワームはウイルスと近い影響を及ぼしますが、ウイルスがプログラムに寄生するのに対し、独立したファイルである点が異なります。

トロイの木馬は使用者の意図しない動作を秘密裏に行うプログラムで、スパイウェアは内部の情報を勝手に外部に送信するという特徴があります。また、バックドアは攻撃者が侵入するための入り口を開けてしまうため、非常に厄介です。

このように、マルウェアには様々な種類がありますが、中には感染に気づきにくいものもあるため厄介です。知らないうちにプライベートをのぞき見され、勝手に情報を流されてしまう可能性もあるため、マルウェアは非常に危険なものだと認識しておきましょう。

安全対策は

では、マルウェアなどの脅威からカメラを守るためにはどうしたらよいのでしょうか?

初期パスワードのまま使用することはもちろん、同じパスワードを使い回したり長年使い続けたりすることも避けましょう。

ネット上にはあらゆる不正な侵入方法があり、知らないうちにパスワードを知られてしまう可能性があります。大切なデータやプライベートを守るためにも、パスワードをしっかりと管理し、破られにくいよう対策をすることが大切です。

世の中にはセキュリティ対策ソフトがたくさんあります。特にWAFと呼ばれるものはクラウドのセキュリティ対策として非常に優秀です。

ただし、いくら優秀なWAFでも、メール経由での攻撃は防げません。すでにマルウェアに感染したメールなどを安易に開いたり、不審なURLをクリックしたりすることでマルウェアに感染し、攻撃対象となることがあります。

宛先の分からないメールや不明なURLは安易にクリックしないようにしましょう。特に企業の場合、一人の従業員がマルウェアに感染するだけで会社全体に被害が広がるため、危機管理を徹底することが非常に重要です。

AIカメラ総研 https://aicamera-soken.com/

(画像はpixabayより)

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