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どんどん普及する!クラウドカメラ

2018.08.02

コラム

どんどん普及する!クラウドカメラ

監視カメラが普及するまで
防犯、防災などに使用される監視カメラは、一昔前までは高額かつ運用に手間がかかることから、自治体や大企業など、利用者が限られていました。

しかし、インターネットが普及し、さらにクラウドコンピューティングが一般的になったことで、監視カメラの主な機能(録画と閲覧)もクラウドサービスとして提供されるようになりました。

カメラ自体の高機能化、低価格化も進んだことと合わせて、個人でも導入可能なレベルまで、監視カメラ導入のハードルが一気に下がり、普及率が上がったといってもよいでしょう。

クラウドカメラが普及するまでを、監視カメラの歴史を概観することで眺めてみることにいたしましょう。

監視カメラの黎明期
日本でテレビ放送が開始されたのは1953年のことでした。1960年にはカラー放送が始まり、テレビは爆発的に普及していきます。

1970年代になると、銀行でキャッシュディスペンサーが普及します。監視者がいない場所で現金を取り扱うことから、監視カメラが使われ始めます。記録媒体はカメラに内蔵された特殊なテープでした。

家庭用ビデオの登場と監視カメラ普及の始まり
1980年代に家庭用ビデオデッキが普及すると、監視カメラにも一般的なビデオテープが用いられるようになります。ユーザーも、金融機関の他に百貨店などの商業施設などにも広がりました。

複数カメラの映像を警備室でリアルタイムで集中監視するようになったのもこの頃です。

技術の進歩によるカメラの小型化
テレビ登場から長い間、映像を電子的に捉えるために「撮像管」という真空管の一種が用いられてきました。真空管がトランジスタに置き換わったように、1980年代なかば以降、映像を捉えるデバイスもCCDなどの固体素子に置き換わっていきます。

このことがもたらしたのは、テレビカメラの小型化と低価格化で、小型のビデオカセットを用いる家庭用のビデオカメラが普及し始めるのにそう時間はかかりませんでした。

防犯、防災意識の高まり
1995年の地下鉄サリン事件は、防犯意識を一気に高め、駅構内などにも監視カメラが設置されるようになります。また、ピッキングによる空き巣被害が増加し、マンションなどでも防犯カメラの導入が進みました。

この頃においても、監視カメラ映像の記録媒体はテープであり、長時間録画や日時の同時記録には高額な専用機材が必要でした。

IPカメラの登場
1990年代はインターネットが普及し、90年代後半になると、IPカメラが登場します。これは、捉えた映像をテレビカメラ側でデジタルデータに変換して、LANさらにインターネットを介してハードディスクに保存するという画期的なものでした。

この頃のインターネット環境は、大量データを高速で伝送する能力が低かったので普及には至りませんでしたが、今日のクラウドカメラの技術的基盤はこの頃に出来上がっていたといってよいでしょう。

インターネットが一般生活に入ってきた
2000年以降は誰もがインターネットを使う時代になりました。当初、コンピュータの専門家、学者、パソコンマニアくらいしか使わなかったインターネットがパソコンや携帯電話の普及でどんどん利用者層が広がっていきました。

利用者の増加と、インターネットを流れるデータ量の増加にともなって、利用される回線も大容量化が進み、いわゆるブロードバンド環境が整っていったのです。

クラウドの時代
高速大容量回線でインターネットが利用できるようになると、様々な機能をインターネット経由でサービスとして提供する業者が出現します。

ユーザーは自前でコンピュータ機器をそろえなくても、ソフトウエア、ストレージ、コンピューティングパワーなど、契約次第で様々な機能を使うことができるようになりました。クラウドコンピューティングの登場です。

監視カメラもクラウドコンピューティングで提供されるサービスのひとつに進化し、クラウドカメラになりました。ユーザーは、画像の保存期間、画質などを契約で選択し、あとは低価格の小型のカメラを希望の場所に置いて電源プラグを差し込むだけという手軽さです。

まとめ
何かを監視したい、というニーズには、クラウドカメラは全て対応することが可能です。さらに、いつでもどこからでも、映像をパソコンやスマホで確認できるという利便性ゆえに、昔ながらの監視カメラシステムはどんどんクラウドカメラに置き換わり、その普及率を押し上げていくことでしょう。

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(画像は写真ACより)

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