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クラウドカメラなら予算に余裕がなくても大丈夫?お得なワケを解説

2018.06.19

コラム

クラウドカメラなら予算に余裕がなくても大丈夫?お得なワケを解説

防犯・監視カメラは高い……クラウドカメラってどうなの?
近年は業種業態やその事業規模を問わず、セキュリティ・防犯対策やコンプライアンスの徹底が求められるようになっています。法人だけでなく、個人事業主や一般家庭でも、見守りや防犯システムのサービスには高いニーズが生まれています。

そうした中、高い効果が期待できるものとして、防犯・監視カメラの導入がまず考えられますが、一からシステムとして構築することを検討すると、初期費用はもちろん運用・メンテナンスにいたるまで、まとまったコストが発生するのが大きなネックになるでしょう。このコスト面でのハードルの高さから、実際には導入に踏み切れず、諦めてきたという中小企業や個人ユーザーの声は少なくありません。

これに対し、昨今話題の中心にあるクラウドカメラは、低コストで手軽に導入できると評判です。本当に安い価格で利用できるのか、なぜ従来のものに比べコストが抑えられているのか、その理由を探るとともに、気になる性能・機能面などについても調べてみました。ぜひ参考とし、あらためてカメラシステムに関する検討をし直してみてください。

高画質・迅速導入、安定運用でしかも安い!
かつての防犯・監視カメラは、いわゆるアナログカメラで構築したシステムで運用され、タイムラプスレコーダーによりVHSなどで録画、テープを決まった時間に入れ替えるといったことが行われていました。

このアナログデータによる録画では、カメラとレコーダーをつなぐケーブルの転送限界で画質が悪いものとなりがちなほか、繰り返しの録画でノイズが発生してくるなど、情報として十分に利活用できない録画映像しか得ることができませんでした。

時代がデジタルデータへと移行し、HDDなどに記録保存するようになって、画質の劣化は改善されましたが、メンテナンスの手間はさほど軽減されず、なお接続ケーブルの問題も残ります。

カメラが進化してネットワークカメラとなっても、今度はネットワーク全体のシステム設計や設備工事、カメラ本体、専用レコーダー、モニタリング設備など、有用な高画質画像の映像データを取得・管理するには、その仕組み整備に多大なコストと時間、人的・技術的リソースを要することが課題になっていました。

そこで誕生してきたのが、クラウドカメラです。クラウドカメラとこれまでのカメラシステムとの最大の違いは、映像データの保存先にあります。アナログカメラでもネットワークカメラでも、従来の形式はその場に専用のレコーダーといった録画機材や記憶媒体を準備し、そこにデータを保存していました。

一方クラウドカメラはというと、インターネット上のクラウドサーバーに、とらえた映像データを保存します。そのため個別に録画機材などを用意する必要はなく、管理・メンテナンスも不要、任意の場所にカメラ本体を設置して、ごく簡単な設定・登録を行えば、すぐに継続的な運用が可能になるのです。

クラウドカメラ、その仕組みと魅力をもっと詳しく!
クラウドカメラに用いるカメラは、ネットワーク経由でデジタル形式の映像データを送信したり、情報をやりとりしたりすることができるネットワークカメラタイプで、LANケーブルやWi-Fi無線接続により、カメラで撮影したデータをクラウド上のサーバーへと自動送信します。サーバー側はそれを保存・管理し、ユーザーが必要に応じて利用できるものとするのです。

この仕組みにより、ユーザーは時間や場所、デバイスを問わず、オンライン環境さえあれば、ブラウザなどからサービスにアクセス、ログインしてリアルタイムにカメラ映像をチェックしたり、任意のポイントに戻って映像を確認したりすることが可能となります。

クラウドサービスとして設計・提供されるものですから、新たな設備投資や工事が不要で、カメラとオンライン環境、視聴用デバイスという最低限のものさえあれば、必要な時に必要なだけ利用でき、大幅な低コスト化が図れるでしょう。

これはクラウド一般にいえることで、従来のソフト購入、オンプレミスに比べ、クラウドは仮想化技術によって、あらゆるものをサービス化し、高度で手の届きにくかったものを、身近で安価に使えるものとしてきました。この環境特性こそ、クラウドがあらゆるシーンで普及したポイントです。

通常の防犯・監視カメラでは、1台設置するだけでも数十万円といった初期費用が発生し、さらに録画機材や記憶媒体は消耗品となるため、随時買い替えが必要になります。映像が高画質になるほど、データ容量も大きく求められますから、高額機種を検討せねばなりません。設置場所の確保や常時現場でモニタリングを行う人件費もかかるとすると、相当の費用負担を覚悟しなければならないでしょう。既存の業務システムとの組み合わせや、複数台による監視ネットワーク構築といった規模の大きなもの、複雑なものになると、より多額の投資が必要です。

しかしクラウドカメラならば、カメラも2万円程度であり、既存のものがあればそれを利用できるケースもあります。あとは手持ちのスマートフォンやPCを活用すればよく、負担しなければならないのは、月額のサービス利用料のみです。動体検知やアラート機能、遠隔操作機能などサポートする機能などによっても異なりますが、料金は安いもので1,000円台からあり、幅広く検討しやすい価格になっています。

高性能なカメラで大きなデータを取り扱うケースも、クラウドならば容量を気にする必要がありません。複数台のカメラによるデータを一括管理することも容易で、規模にかかわらず効率のよい利用・運用が可能です。

設置場所もカメラのみの省スペースで済み、専用のモニタリングルームや人員も必要としません。サーバーは堅固で、現場に“モノ”として存在するレコーダーなどと違い、犯罪者に破壊されたり、自然災害や経年劣化による故障・破損が発生したりした場合の映像データ逸失リスクも、きわめて低く抑えることができます。

インターネット経由のデータ送信には、ハッキングや盗み見のセキュリティリスクがありますが、各サービス事業者により、最先端の暗号化技術を用いるなど対策が施され、更新作業も含めた管理が行われますから、ユーザーは特別な行動をとることなく、安全性の高い最新の状態でサービスを使い続けられます。

この安定性の高さ、セキュリティ面の充実、初期導入コストの安さを考え合わせると、クラウドカメラが総じてリーズナブルで、メリットの多いものであることが分かるでしょう。クラウドカメラは安価なものでも性能が充実したタイプが多く、幅広い用途で活用できます。

基本的な防犯カメラ、監視カメラとしての利用はもちろん、作業現場の安全管理や指示徹底、医療福祉・介護施設での見守り、人の出入り情報に基づくマーケティングへの活用など、工夫次第でその可能性はさらに広がっていくでしょう。

クラウドカメラのサービスは多くが無償トライアルなども可能になっていますから、まずは気になるものをいくつかピックアップして試用し、比較検討するのもよいですね。コスト面を中心に導入ハードルを下げ、利便性を高めたクラウドカメラを、ぜひ有効に活用してみてください。

(画像は写真素材 足成より)

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