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監視カメラをクラウドにすると何が変わる?

2018.06.15

コラム

監視カメラをクラウドにすると何が変わる?

話題のクラウドカメラサービスとは?
商業施設や各種店舗、駐車場、オフィスビル、マンション、金融機関などはもちろん、公共交通機関や河川・ダム、工場、建設現場、一般家庭に医療福祉施設、介護施設と、近年は多くの場所に監視や見守りを目的としたカメラニーズが生まれています。

社会の目として機能する、これらの場所に設置されたカメラがリアルタイムに届ける映像情報は、大いに有用性と意義を発揮し、便利で安全な私たちの生活を支えるものとなっていることから、今後も活躍のフィールドを広げていくと見込まれます。

かつては多くの機器導入を必要とする監視カメラシステムが一般的でしたが、今日はクラウドカメラが高い関心を集め、導入が容易となっていることも、旺盛なカメラニーズに応じた監視カメラの急速な広がりを後押ししている一因です。

新たなソリューションとして人気を集めるクラウドカメラを用いると、具体的にどんな違いがもたらされるのでしょうか。関心はあるけれど、まだいまいちよく分からない、言葉が先行している印象で特徴がつかみにくいと感じられている方も多いと思われますので、今回は従来型カメラと比較しつつ、クラウドカメラの基礎を解説します。

インターネットに接続、クラウドで映像を管理
監視カメラは遠隔地や人の目の届かない場所など、状況をチェックしたいポイントについて、その映像情報をカメラで取得し、記録する役割をもっています。よって、一般的なカメラの場合、とらえた映像を確認するためのモニターや、記録映像データを保存する録画機器または記憶媒体、これらをカメラと接続するケーブルなどが必要になります。

導入に際しては、煩雑な配線工事が必要となるほか、モニタリングを行う人手の確保、録画専用機器とカメラがあわせて設置できる場所の選定、複数のカメラを用いるならば全体としてのシステム構築など、多くの手間とコスト、初期投資が求められます。カメラがあればと思うけれど、こうした点がハードルとなって実際の導入は諦めてきたという方も少なくないでしょう。

これに対し、クラウドカメラは設置場所に専用の録画機器もモニターも必要としません。カメラをWi-Fi接続などでインターネットにつなぐものとし、オンライン上で映像の管理や確認を、いつでもどこでも、手持ちのデバイスから可能とします。こうしてコストを抑えながら、利便性・柔軟性を大きく高めた点が最大の特徴であり、その魅力なのです。

クラウドカメラの場合、カメラ本体さえ置ければ、監視したい場所に最適なところのどこにでも設置・導入が可能です。カメラはコンパクト化・軽量化が進んでおり、タイプも多様化していますから、およそ場所の特性を気にすることなく、自由に設置できるでしょう。配線が必要な一般的監視カメラとは大きく違う1つ目のメリットです。

そしてカメラのとらえた映像データは、自動でクラウドサーバーへと送信され、そこで保存・管理されます。この点が最大の違いでしょう。保存先として必要だった録画機器や記憶媒体は一切不要になり、運用を始めてからのメンテナンスも不要となります。

この違いが生むメリットは、想像以上に大きく、たとえば高画質な映像を求めればより問題となりやすいデータ容量を気にする必要もなくなります。

また経年劣化によるレコーダーの自然故障や、犯罪者などによる意図的な破壊、自然災害での破損といった深刻な物理的ダメージがシステムに生じても、大切なデータが失われることはなく、クラウドでの安全な保管状態が常に保たれるようになります。監視カメラとして、運用の安定性はきわめて重要な機能性に関わる部分ですから、この差は大きいと考えられます。

モニタリングを行う際も、従来の監視カメラシステムでは、専用モニタールームや設置現場での確認に限られましたが、クラウドカメラにすると、サービスにアクセスできるデバイスさえあれば、時間や場所を問わず手軽に、リアルタイムで、また任意のポイントに戻って確認することができます。

サービスによって異なりますが、専用アプリやブラウザ経由などでのログインアクセスにより視聴でき、複数カメラの映像データも一括管理することが可能となります。全国に散った複数拠点の状況を本部で一元的に管理、チェックしたいといったニーズにも簡単に対応できるのです。

現場に導入する設備がカメラ端末のみとなるため、既存のシステムに及ぼす影響もほぼなく、新たに構築するシステムやネットワーク、購入すべき機器はありませんから、柔軟でスピーディな導入とコストの大幅削減も実現できます。

クラウドサービスとしての提供になるため、その月額利用料は発生しますが、法人向けにオプション機能が整ったタイプでも、ごく手頃な料金設定となっており、基本機能に限れば安いもので1,000円台から存在します。

セキュリティも安心!監視カメラに求められる機能も充実!
クラウドカメラの特徴として、データの保存先がクラウド上となることから、ネットワーク経由でサーバーへ映像データを送信する必要があり、その部分で盗み見や乗っ取りによる情報漏洩の心配があります。

そのためサービス事業者では、最先端の暗号化技術を用いるなど対策を施しています。これによって、多くの個人情報や秘匿性の高い情報を含む大切な映像データを安全・安心な体制で管理し、監視カメラとしての適正な運用を可能にしていますから、サービスを選定する際には、その仕組みをよく確認しましょう。

クラウドカメラでは、監視カメラ用途を想定したさまざまな便利機能がサービスごとで搭載されています。動体検知によるアラーム発信、遠隔操作によるカメラ制御や映像切り替え、顔識別によるチェックカウントなど、より便利に使える付加機能からサービスを比較・選定していくのもよいですね。

ニーズの増大に伴って市場が拡大、サービスの選択肢も増えていますから、導入シーンに最適なクラウドカメラサービスを見つけることができるでしょう。

いかがでしたか。従来型のカメラからクラウドカメラに変更すると何が変わるのか、どんなメリットがあるのか、およそ理解されたことと思います。ぜひその特徴を最大限に活かした利活用を検討してみてください。

(画像は写真素材 足成より)

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