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徹底解説!クラウドカメラ録画の基本的な仕組み

2018.06.12

コラム

徹底解説!クラウドカメラ録画の基本的な仕組み

話題のクラウドカメラ、その基本的な仕組みってどうなっているの?
近年は公共施設から商業施設、一般家庭まで幅広い場所で防犯・監視カメラの導入が進んでいます。カメラという目の存在から、プライバシーなどの問題も指摘されてきましたが、カメラの導入によって確保される安心やワンランク上の利便性といった魅力は大きく、いまや私たちの社会を安定的に支える重要なツールのひとつとなっていることは疑いようのない事実でしょう。

防犯や不正行為防止、異常事態の発生に備えた監視目的はもちろん、見守りやマーケティングといった領域にも高いカメラニーズが存在しており、今後もカメラの活用は多岐にわたって広がっていくと見込まれます。

こうした今日の高い社会のカメラニーズを支えているのは、主にネットワークカメラであり、なかでも注目を集めるクラウドカメラです。柔軟な設計と容易な導入、初期コスト・運用コストとも最低限に抑えることができ、遠隔からの一括管理や分析まで実現できるという、多くのメリットをもったクラウドカメラ、今回はその録画の基本的な仕組みを中心に解説していきます。

かつてのカメラシステムとの違い、クラウドならではのスタイルを理解しよう!
これまでのアナログな防犯カメラや監視カメラはもちろん、ネットワークカメラであっても、一般的に用いられていたタイプの場合、本体にメモリーカードなどの記録媒体を内蔵したり、別に専用のHDD録画機器を用意して接続したりすることで、録画した映像データの保存先を確保するというやり方になっていました。

しかしこうしたタイプの場合、容量を気にしながら運用しなければならず、高画質映像ではすぐにデータがメモリ容量を圧迫、古いデータが自動消去されてしまったり、次々に記録媒体が必要となったりと管理面に難があります。

記録媒体を内蔵するタイプでは、リアルタイムの監視が行えず、専用機器に録画するタイプもモニタリングを行う場所が、基本的に限定されてしまいます。遠隔地などを含め、自由にいつでもどこでも映像をリアルタイムでチェックするのは困難なのです。犯罪や災害が発生し、カメラや機器本体を破壊されると、保存された大切なデータごと失われてしまうというリスクもあります。

クラウドカメラは、こうした問題点を解消するべく編み出されたもので、無線LANなどでカメラ端末をネットワーク接続させておき、とらえた映像データをクラウド上に保存します。この録画保存先がクラウド上のサーバーであるという点が、クラウドカメラ最大の特徴であり、これまでのカメラシステムとの大きな違いです。

録画の仕組みと導入方法
クラウドカメラも、カメラ端末が映像データを取得、録画する点では一般的カメラと変わりません。まず、監視したいエリアをカバーするようにカメラを設置します。

カメラのタイプによって異なりますが、動体検知機能が搭載されていれば、カメラでとらえた映像内の人や物の動きを検出して自動的に録画を開始したり、ズームや追尾を行ってその様子を映像に残したりするものとなります。赤外線センサーで動きを検知して録画を開始するタイプもあります。いずれも動きのない状態ではスタンバイモードとなり、無駄なく異常時に特化した録画が行われます。一般に動きを検出した前後がデータとして取得され、後の映像分析に役立つ仕組みとなっています。

もちろん常に録画、監視させることもでき、マイクとスピーカーが搭載されたネットワークカメラなら、音声もあわせて残せるほか、管理する遠隔地から直接話しかけることも可能です。PTZ(パン・チルト・ズーム)機能を搭載し、遠隔操作でカメラの向きを動かしながら、任意の場所を映し出して録画できるクラウドカメラもあります。

夜間の屋外駐車場など、暗い場所を撮影したい場合は、赤外線による暗視機能が搭載されている対応カメラを用いればよいでしょう。このように設置ニーズに合う機能を搭載したクラウド対応のカメラを現場に設置し、録画を行わせる準備を行います。

あとは選定・契約したクラウドカメラサービスの初期設定を行い、LANケーブルをつなぐなど、ネットワーク接続の環境を整えればOKです。カメラは監視・録画をスタートし、とらえた映像のデータをネットワーク経由でクラウド上のサーバーに送信します。

録画データが保存されるサーバーの管理は、サービスを提供する専門事業者によってなされますから、故障やデータ逸失のリスクを最低限に抑えた安定運用が可能となります。たとえカメラ端末が破壊されても、データはサーバーに残っていますから安心です。録画利用時にデータ容量を気にする必要もありません。

映像をチェックしたいときは、ログインしてサービスのブラウザにアクセスするなどしさえすればよく、多くがマルチデバイス対応となっているので、PCやスマートフォンから、時間や場所を問わずリアルタイムの監視、過去映像の確認が行えます。面倒なシステムの構築やプログラムのインストールなどは一切不要で、録画機材、記録媒体、モニタリングルームなどの設備も必要ありません。

データを送信する際の情報漏洩や盗み見が不安に感じられる方もあるかもしれませんが、暗号化技術など個々に施された工夫で高いセキュリティ性も確保されています。録画データの管理先が一箇所にまとめられるため、多拠点管理も容易で、チェーン店舗の防犯対策や複数の現場監視も、本部でまとめて行えるようになります。

いかがでしたか。クラウドカメラの録画・導入のやり方について、およそ理解できたでしょうか。さまざまなシーン、多種多様な業態と規模で柔軟に、特別な知識がなくとも、すぐ利活用できる手軽で安定的な防犯・監視カメラシステムとして、クラウドカメラサービスが成長してきています。ぜひ最適なかたちでの導入と活用を検討してみてください。

(画像は写真素材 足成より)

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