クラウドカメラを利用するなら、通信コストもチェック
クラウドカメラのメリットは、カメラとインターネット環境があれば利用できることです。そのため、レコーダーやモニターなどの周辺機器が不要であり、メンテナンス費用を浮かせることができますが、反面、クラウドカメラは、インターネットを利用するために、通信コストがかかることになります。
それでは、クラウドカメラの通信コストはどれくらいかかるのでしょうか。詳しく調べていくことにしましょう。
クラウドカメラの通信量はどれくらい?
通信コストについて調べる前に、クラウドカメラを利用した場合の通信量について調べてみましょう。クラウドカメラのサービスを提供している「safie(セーフィー)」のサイトには
カメラ1台あたり 常時500Kbps~1Mbps 程度、上り回線の帯域を使用します。(引用:safie)
と記載されています。
おおよその目安ですが、1Mbpsの状態で丸一日利用した場合、10GBに達すると言われています。仮に1日10GBであれば、1か月利用すると約300GBに達します。
このように、クラウドカメラは、多くの通信量が必要であるため、インターネット回線は常時接続の利用が一般的です。
常時接続の通信料はどれくらい?
そこで、インターネットの常時接続の料金について調べていくことにしましょう。インターネットのプロバイダー各社の料金を調べてみると、戸建てタイプの場合は1か月あたり4000円台から6000円台で、平均すると5000円前後、マンションタイプの場合は3000円から4000円台の価格設定となっており、平均すると3000円台後半となります。
このことから、クラウドカメラを利用する場合の通信コストは、利用する場所にもよりますが、おおよそ4000円~5000円前後であることが分かります。
クラウドカメラの月額料金と通信コスト 合算すると?
クラウドカメラを利用するコストとしては、月額の利用料金と毎月の通信コストがあります。ここで、クラウドカメラの毎月の利用料金が3000円、通信コストが5000円であるとしましょう。この場合、毎月かかるコストは8000円で、1年間では9万6000円となります。
なお、この場合の通信コストですが、すでに常時接続のインターネットを利用していたなら、上乗せする料金はクラウドカメラの毎月の利用料金にとどまり、月額で3000円、年間で3万6000円に抑えられます。
一般的な防犯カメラを利用していると、HDD搭載のレコーダーは、3年から5年に一度のペースで交換が必要となり、費用の負担が増加します。その点、クラウドカメラを利用すれば、コストの負担を抑えることが可能です。
通信コスト削減のために、低料金プランの検討も
クラウドカメラの通信コストは、4000円~5000円前後であることが分かりましたが、できる限り通信コストを抑えたいなら、低料金のプランに変更することも一つの方法です。大手のプロバイダーが提供するサービスは、知名度が高い反面、他のプロバイダーと比較した場合、価格がやや割高になっている場合があります。
比較的価格が抑えられるプロバイダーとしては、携帯電話会社のプロバイダーや、地域限定のプロバイダーを利用する方法があげられます。
特に、地域限定のプロバイダーは、大手のプロバイダーを意識した価格設定となっており、戸建てタイプなら月額の通信料金が4000円台、マンションタイプの場合、2000円台で利用できる場合もあります。
クラウドカメラの利用においては、クラウドカメラの月額料金が気になるところですが、見落としがちなのが、クラウドカメラの通信コストです。
プロバイダー各社のサービスを比較し、お得なキャンペーンも上手に活用しながら、クラウドカメラの通信コストの見直しを図ってみましょう。
(画像は写真ACより)
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