音声があれば、映像の内容がより具体化!
クラウドカメラは、インターネット環境とネットワークに対応しているカメラがあれば、撮影した映像を手軽に視聴できますが、映像を見るだけでなく音声も聞くことができれば、撮影時の状況をより詳しく把握できます。クラウドカメラで音声の録音は可能なのでしょうか。実際に調べていくことにしましょう。
録音可能かどうかは、カメラによって異なる
最近では、クラウドカメラにマイクやスピーカーが内蔵されているタイプが増えていることもあり、クラウドカメラでの録音が徐々に一般化しつつあります。しかしながら、すべてのクラウドカメラにマイクやスピーカーが内蔵されているわけではないため、クラウドカメラでは必ずしも録音はできない、ということを前提に考えておくと良いでしょう。
クラウドカメラで録音が可能かどうかは、カメラの仕様欄をチェックし、マイクやスピーカーが利用できるタイプかどうかを確かめます。
音声が録音できるタイプの場合、多くの場合は、撮影場所で聞こえた大きめの音を拾うタイプとなりますが、機種によっては音を拾う感度が高く、撮影場所での会話も聞き取れるタイプのものもあります。
クラウドカメラで撮影した映像で音声も聞きたい場合は、周囲の音が聞こえる程度で十分なのか、あるいは会話も録音したいのか、というように、利用目的を明確にした上でクラウドカメラを選びましょう。
機種によっては、マイクの後付けも可能
クラウドカメラの機種によっては、マイクが内蔵されていないタイプもありますが、クラウドカメラ本体に音声入力の外部接続端子が付いているタイプであれば、マイクを後付けすることによって録音することが可能です。普段はクラウドカメラで録音する必要がない場合でも、必要に応じて録音できるようにしておきたい場合は、音声入力の端子が付いているクラウドカメラを選んでおきましょう。
そのほか、クラウドカメラの中には、カメラ側で音声を拾って映像に音声が流れるだけでなく、視聴している側の音声を拾い、カメラ側でその音声が聞けるものもあります。
カメラ側と視聴している側の双方で音声を聞くことができれば、双方向で会話することも可能となります。
介護の見守りなど、会話することを目的として利用する場合は、双方向で音声が聞けるタイプのクラウドカメラも活用しましょう。
録音できるタイプのクラウドカメラ 注意点は?
録音できるタイプのクラウドカメラを利用すれば、撮影場所の音声も聞くことができますが、公共施設や店舗内など、多くの人々が利用する施設においては、施設内での放送音などさまざまな雑音が入りやすく、結果的に撮影場所の音声が聞きづらくなってしまう場合があります。そのような場合は、マイクをカメラから離れた別の場所に設置し、音声を拾いやすくするように対応しましょう。
また、クラウドカメラで会話なども録音できる場合、プライバシーの侵害に当たってしまう場合もあります。
音声も録音できるクラウドカメラを利用する場合は、「防犯対策のため、クラウドカメラを利用して音声を録音しています」という内容をクラウドカメラの撮影場所に表示するなどして、プライバシーについても配慮したいところです。
クラウドカメラで音声を録音できると、多くのメリットがありますが、クラウドカメラを利用する場合は、録音した場合の音質はどの程度か、ということをあらかじめ把握しておきたいところです。
クラウドカメラで拾った音声は十分に役立つのか、ということを考慮したり、音声が明瞭な場合はプライバシーの面にも気をつけるたりするなどして、適切な利用を心がけましょう。
(画像は写真ACより)
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