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クラウドカメラで重要なインターネット環境とは

2018.10.27

コラム

クラウドカメラで重要なインターネット環境とは

クラウドについて
監視カメラや防犯カメラは、日々の安全を守るために必要なものですが、導入するためにはコストがかかることも確かです。そんな中で注目を集めているのが、クラウド上にデータを保存するクラウドカメラです。

従来型の監視カメラのように、撮影した映像をレコーダーに保存したり、モニターでチェックしたりする必要がないため、導入時に用意するものが少しで済みます。

あれこれと機材を購入する必要もないため、コストも抑えられ、個人用として導入する時でも手が出しやすいというメリットがあります。

ではそもそも、クラウドカメラがデータの保存先にしているクラウドとは、一体どのようなものなのでしょうか?改めてクラウドに関する概念や仕組みなどをご紹介しましょう。

クラウドとは
インターネット環境には優先接続するものと無線接続するものがありますが、クラウドサービスはそうしたインターネット環境においてサービスを提供する形態のことを指します。

クラウドカメラはこのクラウドを使ってデータを保存することが特徴で、カメラで撮影したデータに、パソコンからでもタブレットからでも、手元のスマートフォンからでもアクセスできるため非常に手軽です。
クラウドサービスの種類
一口にクラウドサービスと言っても、いくつか種類があり、それぞれに特徴があります。

SaaS(サース)と呼ばれるサービスは、ネットワーク経由でソフトウェアを提供しています。特徴としてはソフトウェアの購入やインストールを必要とせず、必要な時に必要な機能を選択して使えるという点です。

PaaS(パース)というサービスは、ネットワーク経由でソフトウェアではなくプラットフォームを提供するサービスです。プラットフォームとは、アプリケーションを構築し、それを稼働させる環境のことで、一般向けというよりはシステム開発などを行う人向けのサービスです。

3つ目のサービスはHaaS(ハース)やIaaS(イアース)と呼ばれるものです。ネットワーク経由でサービスを提供する点はこれまでの2つと同じですが、提供するものはソフトウェアやプラットフォームではなく、サーバや記憶装置といったインフラ機能である点が特徴です。

物理的なハードウェアを使用しているとトラブルに見舞われることがありますが、ネットワーク経由のためそうしたトラブルを回避できるメリットがあります。

クラウドセキュリティについて
クラウド上にデータを保存するクラウドカメラの場合、データ保存先であるクラウドが安全であることが非常に重要になってきます。そこで、クラウドの安全対策についてご紹介しましょう。

サーバやレコーダーを必要としないクラウドカメラは、カメラを持ち去られたりレコーダーを壊されたりしてデータを失うリスクはありません。

とは言え、クラウドも絶対安全というわけではなく、過去には情報が漏洩する問題が起きています。つまり、クラウドカメラにおいて重要なのは、いかにデータを安全に守るかということです。

攻撃タイプによる安全対策
インターネットを経由してデータをクラウド上に保存するわけですから、サイバー攻撃を受ける可能性は十分にあります。クラウド上にあるデータを守るためには、攻撃タイプによって適切な安全対策を採る必要があります。

クラウドのセキュリティ対策
クラウドサービスを安全に運用するためのセキュリティ対策として注目されているものに、WAFというものがあります。

ウェブアプリケーションの脆弱性から守るためのセキュリティ対策で、不正ログインや悪意のあるアクセスなどからサイトを守ることができます。

特に企業などの場合には、ターゲットして狙われた企業や組織の情報を盗もうとする標的型メールという攻撃方法があります。

このタイプは従業員が一人でもメールを開き、リンクからウィルスに感染してしまうだけで情報が漏洩してしまうため、影響が非常に大きく危険です。

WAFを導入することにより、不正なサイトへアクセスさせようとする標的型メールに対しても有効に働き、被害を防ぐことに役立ちます。

他にも、サーバをダウンさせることを目的としたDDoS攻撃や、あらゆるパスワードを順番に試すことで侵入を試みるブルートフォースアタック、ウェブアプリケーションの脆弱性を狙ったクロスサイトスクリプティングなどに対しても有効に働きます。

パスワードは定期的に変える
セキュリティ対策には、WAF以外にも自分で気をつけられるものがあります。たとえば、同じパスワードを複数のサイトで使い回さないことや、定期的に変更することにより、ブルートフォースアタックに対抗することができます。

また、不審なメールを安易に開いたり、URLをクリックしたりしないことで、標的型攻撃に備えることができます。

特にWAFはウェブアプリケーションの脆弱性をついた攻撃に対抗する手段ですから、すでにマルウェアなどに感染しているメールを開いてしまうと、安全対策として機能しません。

自分で行える安全対策はもれなく行うという意識が非常に大切です。特に企業の場合には、セキュリティ対策や危機管理意識を従業員に徹底しておくことが重要です。

AIカメラ総研 https://aicamera-soken.com/

(画像はpixabayより)

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