クラウドカメラは映像が鮮明で、夜間でもはっきりと現場の状況を映し出すことが可能であるため、防犯対策として大いに注目されている監視カメラです。
従来の監視カメラと比べて鮮明な映像を撮影できることは、犯人の特定にもつながり、防犯対策として非常に有効ですし、遠隔操作でどこからでも映像をチェックできるため、誰でも手軽に導入しやすいのです。
カメラ本体の他にケーブルやレコーダー、映像確認用のモニターを設置しなければならなかった従来の監視カメラに比べて、カメラ本体とインターネット環境さえあれば、あとは手持ちのパソコンやスマートフォンからデータにアクセスできるクラウドカメラは非常に手軽です。
防犯意識が高まる今、個人的に導入したいと考えている人にとって、低コストで導入できるクラウドカメラは心強い存在だと言えるでしょう。
このように、夜間の監視もしっかりと行えるクラウドカメラは、単なる監視カメラ以上の力を発揮しています。クラウド上にデータを蓄積できる、クラウドカメラならではの活用方法をご紹介しましょう。
三菱電機ビルテクノサービス株式会社では、「おてがるっく」というクラウド型のセキュリティサービスを開始しました。これは、監視カメラと入退室管理を同時に行えるサービスで、月額2000円からプランがあるので非常に手軽である点がメリットです。
監視カメラで監視するだけでなく、オフィスの入退室管理も同時に行うことで、二つの情報を一括して管理することが可能になりました。監視カメラの情報と入室、退室情報は遠隔でチェックすることができ、異常が発生した際には、60秒間の映像をパソコンやスマートフォンなどのデバイスから確認することができます。
異常時にはアラームが鳴り、異常発生の前後30秒を映像で撮影するため、異常が起こる前後の様子を把握することができます。さらに、映像自体は24時間しか保存されませんが、レコーダーに映像を残しておけばいつでも確認することが可能です。
防犯対策として監視カメラを導入するというだけでなく、会社として管理しておきたい入退室情報も同時に管理できるというのは非常に助かるでしょう。さらに、万が一入退室カードを紛失した時には、即時に権限失効することができるため、セキュリティ面でも安心です。
さらに、クラウドカメラでは業務の手順や接客態度など、人の目だけではチェックできないところもしっかりと監視してくれるため、改善点を発見するためにも役立ちます。
クラウドカメラで撮影した映像データはクラウド上に保管されるため、離れた場所からでもスマートフォンやパソコンなどから簡単にチェックか可能です。店舗や工場などでの作業手順に問題がないかや接客態度、顧客とのトラブルなどに対して、該当箇所の映像を細かく見直しできるため、適切な対処ができるのです。
また、定時で上がるなどして接客担当が交代する場合にも、直前までの顧客とのやりとりを確認できるため、引き継ぎがスムーズです。何の会話で盛り上がっていたのか、何に興味があるのか、どのような価格帯で探しているのかなど、必要な情報を引き継ぐことで、無駄のない接客を行うことが可能になります。
また、レジ金が合わないなどの金銭トラブルについても、レジの様子をチェックすることで、どこに問題があったのかを確認することが可能です。業務態勢を変えたり、店の接客状況を改善したりと、あらゆる面でクラウドカメラの情報が役に立つでしょう。
日々の安心を守る監視カメラ、防犯カメラとしての役割を超えた、プラスアルファの使い方が注目されつつあることも、クラウドカメラに注目が集まる要因のひとつだと言えそうです。
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(画像はpixabayより)