クラウドカメラとWebカメラ、いずれもネットを利用
現在では、各種施設や店舗などのほか、個人の住宅の防犯性を高めるために「クラウドカメラ」が利用されるようになりつつあります。クラウドカメラの特徴と言えば、インターネットを利用するカメラであることですが、インターネットを利用する点では、Webカメラも同様です。
それでは、クラウドカメラとWebカメラはどのような違いがあるのでしょうか。両者の機能を比較しながら、違いについて調べていきましょう。
クラウドカメラは単独で作動、Webカメラはパソコンと連動
クラウドカメラとWebカメラの違いについて説明すると、クラウドカメラは単独で作動するのに対し、Webカメラはパソコンと接続し、パソコンと連動しながら作動することです。つまり、Webカメラはパソコンが作動していなければ、Webカメラも止まってしまうことになりますが、クラウドカメラの場合は、カメラが直接インターネットに接続するので、パソコンの作動状況にかかわらず、クラウドカメラ自体は作動することになるのです。
クラウドカメラもWebカメラも、利用する場合にはパソコンを利用しますが、Webカメラの場合は、カメラそのものを利用するためにパソコンを作動させることになります。そのため、Webカメラの利用においては、パソコンが必要不可欠です。
その反面、クラウドカメラの場合は、クラウドカメラが撮影した画像を視聴するためにパソコンを利用するだけとなります。そのため、あくまでもカメラの方が主体的であり、パソコンは補助的な存在と言えます。
クラウドカメラは、設置場所を選ばない
クラウドカメラの特徴は、カメラそのものがインターネットに接続されていることですが、このことは、見方を変えれば、クラウドカメラはインターネットが利用できる環境であれば設置場所を選ばない、ということです。Webカメラの場合、パソコンと接続して使用するために、配線の関係上、設置できる場所が限られてしまい、カメラの設置による防犯の効果が期待しにくくなる場合があります。
その点、クラウドカメラなら天井や壁など、場所を選ばずにカメラを設置できるので、より防犯の効果が期待しやすくなるメリットがあるのです。
録画データの保存先も異なる
そのほか、クラウドカメラとWebカメラの違いとしては、保存先の違いがあります。クラウドカメラで撮影した画像はインターネット上に保存され、Webカメラで撮影した画像はパソコンのフォルダー内に保存されます。
クラウドカメラは「クラウド」上に画像を保存することから、「クラウドカメラ」と呼ばれているのです。
なお、「クラウド」とはデータをインターネット上に保存することを意味します。クラウド上にデータを保存しておくメリットは、インターネットがつながっていれば、撮影した画像の視聴が場所を問わずにできることです。
そのため、画像の視聴はパソコンのみならず、スマートフォンでも可能となっています。
そのほか、クラウド上に録画データを保管しておくメリットは、パソコンの負荷を抑えられることです。動画データをパソコンの内部に保存しておくと、データ量が大きく、パソコンに負荷がかかりやすくなります。
その点、クラウド上に保存しておけば、パソコンへの負荷を抑えやすくなるのです。
クラウドカメラとWebカメラは、一見すると機能的に似ているようにも感じられますが、実際には、さまざまな違いがあることが理解できたのではないでしょうか。防犯性を高めつつ、より便利に使用することを考えれば、クラウドカメラの選択がベストと言えるでしょう。
(画像は写真ACより)
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